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英語って?

当塾では、塾長である私も普段、授業をしています。

個別指導なので、小学1年生から高校3年生まで、
日頃の学習から受験指導、教科も一部を除いて大抵の教科を見ます。
その中で、やはり変わっているなと思う教科があります。国語と英語です。

数学、理科、社会は、学問として数学、自然科学、社会科学として、
きちんと成り立っているものの基礎という形で学んでいきます。
つまりは教養といったものでしょうか。

ところが、英語はそのようなものではありません。
どちらかというとスキルの類です。
つまり、泳ぎのスキル、釘を打つスキルといったものです。
英語を学ぶことで教養が身につくとは、とても考えられません。
(英文学を原書で読むとかなら教養になりますけど)

ただ使えるようになれば良いだけのスキルである英語が、
習得するのにどうしてこんなにハードルが高くなるのでしょうか。

私自身、英語では苦労をしました。
ものすごく遠回りをして、ようやく習得できたといったところです。
そして、思いました。
幾多の先人が英語を習得し、そのノウハウが蓄積されているにもかかわらず、
どうして習得への道が整備されていないのか。

子どもたちの英語の指導をしていて一番これを感じるのが学校の教科書の英語を扱っているときです。
製作に携わった方々に、是非伺いたいですね。
「ご自身が英語を習得するのに、この教科書があればよかったと思われたものを作っておられるのですか」
「この教科書で、英語は使えるようになるのでしょうか」
と。

子どもたちの置かれている環境、そして持っている悩みのことを考えると、
教科書英語を無視して授業をすることができません。
そして、そのために英語を習得するのに、生徒も先生も悪戦苦闘することになります。

事実、教科書英語の縛りから解放された高校3年生に英語の授業をすると、
驚くほどできるようになります。
伸び悩む生徒でさえ偏差値10ぐらいは軽くあがります。
調子がよければ+20とかも普通です。

あ、間違えないでください。
教科書英語で作った下地があるから、伸びているわけではありません。
実際に放っておいたら、酷いまま受験に突入ということになっています。

もちろん、英語なんて、ぱぱっと簡単に短時間で習得できると言っているのではありません。
英語を習得するのには膨大な時間が必要です。
努力も当然必要です。
ただ、手順を間違えずに行えば、かならず習得できます。

子どもたちには、その道さえ示してあげれば、あとは本人が努力するだけです。
それは、子どもたちにとって難しいものではありません。
どんなことでも、努力なしでできるようにはなれないということは、大抵の子どもたちは知っているからです。

努力してもその先にゴールが存在しない道や、そもそも道すら存在しないものを、
子どもたちに与えるのはやめてほしいですね。

子どもたちは、とても頭がよいです。
「先生、○○ってする意味ってあるんですか」
と聞いてきます。とても鋭いです。
私は正直に答えます。
「残念ながら、意味はないですね。なのでやめましょう。
 代わりに、△△をしましょう。△△にはこういう理由で意味があります。」
と。





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